- 育休前にどんな準備が必要か
- 父親は育休中にどうやって過ごせばよいのか
- 妻も自分も満足する育休中の心構えを知りたい
そんな悩みにお答えする記事を書きました。
私は2013年に最初の育休を取得し、2020年に末っ子が産まれたときに3回目を取得しました。
3人の子供で3回の育休を取得したので、1回目の反省点を活かしながら2回目・3回目の育休期間を過ごせています。
また社内で初めて男性育休を取得したので、後輩から相談を受けることがあります。
説明するとすごく喜んでもらえるので、同じ内容を記事にしています。
育休に入る前の情報収集
もしあなたが育休に入る前であれば、まずは情報収集から始めましょう。
育児本を読む
まずは育児の知識レベルを上げましょう。
少なくとも妻と同じスタートラインに立つことが大切です。
最初の一歩としては、育児本を読むのがよいと思います。
たくさんの本があるので、本屋に行って選んでください。
以下のような、基本的なことが書いてある本がよいです。
- 産まれて何か月ごろで、赤ちゃんはどんな状態になっているのか。
- 寝かせるときは何をすればよいのか
- 離乳食はどんなものを作ればよいのか
基本的な知識を得ておいて、子育てを妻と相談しながらできる状態にしましょう。
注意点としては、育児本といってもすべての子供に当てはまるわけではなく、全てをそのまま信じてはいけないということです。
個人差があるので、本に書いてある通りにいかないことも多くあります。
例えば、寝かしつけの方法が書いてあっても、自分の子供には効果がないこともあります。
参考として読んでおいて、自分の子供に効くかどうかはトライ&エラーで確認するということを忘れないでください。
友人やSNSから情報を集める
あなたの友人に育休を取った父親の方がいたら、その方に話を聞きましょう。
特に、同じ会社で先に育休を取った人がいれば、ぜひ声をかけて色々教えてもらうのがよいです。
あなたの会社での手続きや、復帰前の準備、育休中の会社の対応、復帰後がどうだったかなど、役に立つことをたくさん学べるはずです。
私も社内で最初に育休を取得し、もっと取る人が増えるといいなと思っているので、
社内の人から相談されたら積極的に話をするようにしています。
ただ、なかなか相談できる人がいないことも多いと思います。
その場合は、TwitterなどのSNSで、パパやママのアカウントをフォローしてみましょう。
- パパアカウントでは育休中にどのように過ごしているか、楽しんでいるか
- ママアカウントでは、逆に父親に対してどのような不満があるか
ということを学ぶことができます。
パパ育休仲間と交流することで、同じように育児をがんばっている仲間になれます。
また、ママアカウントがつぶやく夫への不満を反面教師とすることで、同じ失敗をしないように注意することができるでしょう。
もちろん、家庭によって状況は様々ですが、参考になることが多いと思います。
ただ、SNSが楽しくなって、時間を使いすぎることがないように注意しましょう。
育休中の心構え
想像どおりにいかないことも多い
育児本やTwitterで情報収集していても、想像どおりにいかないことが多いです。
実際に、私の3人の子供の場合でも、育児本のとおりには全然いきませんでした。
また、兄弟でも全然ちがうので、上の子の経験をそのまま下の子に活かせないこともあります。
たとえば長男に効果のあった寝かしつけ方が次男は嫌いだったり、逆に長男が嫌いだった食べ物が次男が好きだったりします。
みんな違う人間なんだから好き嫌いがあるのは当たり前です。
みんなに必ず効果のある育児方法なんて、ないと思います。
育児本やTwitterの情報も頭から全部信じるのではなく、トライ&エラーが大切です。
妻を支える
休んでもらう
特に出産直後は奥さんの体のダメージが大きいです。
交通事故にあったのと同じ位だって言われています。
出産後1か月くらいは、なるべく奥さんには寝ていてもらって家事を全部やるつもりがよいです。
また可能であれば、どちらかの親や親族に頼ることも必要だと思います。
子供が小さいうちは頻回授乳といって2・3時間おきに授乳が必要になります。
睡眠不足はとてもつらいことなので、昼寝でもよいので奥さんがまとまった睡眠時間が取れるようにしましょう。
そのためにも、赤ちゃんの寝かしつけができるようになることが大切です。
育児本などで寝かしつけについて研究しましょう。
こちらのような、ハイローチェアを使うことを検討してもよいと思います。
我が家でも使っていましたが、電動で自動スイングしてくれるので、よく寝てくれました。
もちろん、子供によっては効果がないこともあるかと思います。
高価なので、レンタルするという方法もありますので、検討してみてください。
また、「背中スイッチ」といって「抱っこで寝た子供を布団の上に寝かせると起きてしまう」ということがよくあります。
あなたの子供に効果的な寝かしつけ方法をトライ&エラーで探すようにしましょう。
参考記事
精神的な支えになる
出産直後は奥さんの精神的に不安定になることもあります。
うちの妻も普段はとても明るくて快活で元気いっぱいなのに、いろんな理由で出産直後はメンタル的に苦しいことがありました。
例えば最初は授乳がうまくいかないこともあります。
おっぱいがうまく出なかったり、子供がうまく飲めなかったりするのです。
ずっと長い時間おっぱいをすわせて頑張っていたのに、子供の体重が増えていないって言われた時はかなりショックを受けていました。
なんとなく子供はみんなおっぱいを飲むものだって思い込んでいないでしょうか?
だけどそんな事はありません。
うちの場合は、専門家のマッサージでおっぱいが出るようになって子供も飲むようになったので、結果的に母乳で育てましたが、完全にミルクで育てることもあります。
なんでも思い込みを持つのではなく目の前の事実を受け止めて、奥さんと一緒に対応を考えましょう。
奥さんの隣で支えてあげることが大切です。
家事・育児
分担を考える
奥さんの体調が回復して、家事や育児を分担するときは、まずは話し合いましょう。
それぞれ得意なことやりたくないこと、嫌いな事を話し合って分担するのがよいと思います。
例えば私の妻は、排水溝の掃除とかゴミ捨てなど、汚いものを片付けるのが嫌い。
なのでそれを私がやるようにしています。
奥さんが嫌いな家事をやってあげると、時間的には大してかからないものであっても感謝されます。
単純に時間を半々にするのではなくて、メンタルの負荷を半々にすることを目指すのがよいと思います。
参考記事
家事は一通りできるようになっておく
家事の分担をするのもよいですが、個人的には完全に分担するのではなく、家事育児のすべてのことを夫婦の両方が対応できるようにするのがいいと考えています。
ITの世界では二重化(冗長化)して安全性を高めると言う考え方があります。
たとえば、コンピュータが壊れた時に備えて予備の2台目をバックアップとして準備しておくイメージです。
それと同じで、夫婦どちらも同じことができるようにしておくと、特に共働きの家庭は安定します。
妻が急な出張があったとか、体調を崩してしまった時に、日常を回すことができるようになるのです。
得意/不得意 や 好き/嫌い でメイン担当を決めるのはよいですが、父親であるあなたはすべての育児・家事をできるような状態にしておくことが理想です。
育休の期間に、一通りできるようにトライしてみましょう。
得意なやり方で
もしあなたが仕事でもマルチタスクを実施していたら、そのやり方を育児に持ち込むのもよいと思います。
「育児は仕事の役に立つ」と言われることがあります。
簡単にいうと、マルチタスクになったり、言うこと聞いてくれない子供をマネジメントすることが、仕事にも役に立つよ、ということかと思います。
逆に言うと、仕事をうまく回せているやり方を育児に持ち込んでもいいと思っています。
例えばタイムマネジメント。
To Doリストを作っておけば、ちょっと子供が寝たときに生まれた空き時間などに、何をしようかと迷うことなくタスクに着手することができるようになります。
また、忙しい育児の日々の中でも、1つでもリストから消すことができると達成感が生まれます。
仕事も育児の役に立つ、とも言えるはずです。
参考記事
復職後のキャリアを考えた活動
勉強
育休中は、当然ながら家事育児が中心になります。
でも育児をしながらうまく時間を捻出して、勉強することは不可能ではありません。
ただし、多くの目標を立てずに、一つだけに集中して取り組むことがオススメです。
英語も勉強したい、本も読みたい、副業にも取り組みたい、など沢山の目標を立てた場合は、時間が取れずに挫折してしまうと思います。
私も1回目の育休では、上司から「人生の休暇だから楽しめよ」などと言われて勘違いして、沢山の目標を立てました。
でも結局は育児や家事をしっかりすると時間がとれず、ほとんどの目標は達成できていません。
コツとしては、何か1つだけ、空き時間のすべてを集中する目標を決めるのがいいと思います。
私は、3回目の育児では英語を勉強し、結果を出すことができました。
参考記事
おすすめは、「ながら勉強」ができるものです。
たとえば英語のリスニングなどは、家事をしたり子供を抱っこして寝かしつけしている間に、耳だけで勉強できます。
Amazon Audible(オーディブル)などのオーディオブックを聞くのもよいでしょう。
まとめ
最後に、ここまで説明した内容をまとめます。
- 育休に入る前に、育児本やSNSで情報収集する
- 育児は想像どおりにいかないことも多いので、トライ&エラーを心掛ける
- 妻を支えながら、一通りの家事育児ができるように努力する
- 余裕があれば目標を一つだけ決め、勉強に挑戦する
あなたが、有意義な育休生活を過ごせることを祈っています。
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