初めて子供ができた父親のみなさん、以下のようなことで悩んでいないでしょうか。

  • 育休を取った方がよいだろうか?
  • 父親が育休を取得して何をすれば良いの?
  • それよりも、仕事をがんばったほうがいいんじゃないだろうか

私は子供が3人いて、それぞれの子供で育休を取得しました。
最初の子供で取得したのは2013年、まだ男で育休を取るのは3%くらいで、周りにほとんどいない頃でした。でも、本当に取得してよかったと思っています。

この記事では第1子のときの育休に関して、取得した理由や、良かったことを説明します。

育休を取った理由

ほかに頼れる人がいない

妻の両親はどちらもまだ働いていて、付きっ切りで手伝ってもらうのは難しい状況でした。

私の両親は定年退職しているので、実母には出産直後の1か月間、家に来てもらって住み込みで助けてもらいました。
ただ遠方に住んでいることに加えて高齢の祖母の面倒もみているため、それ以上の長期間のフォローをしてもらうのは不可能な状況でした。

可能であれば、どちらかの両親が近くに住んでいるなど、子育てを手厚くフォローしてもらえる状況を作りたかったのですが、できませんでした。

第1子なので、妻も育児は初めての経験です。
特に産まれた直後は精神的にも不安定なうえ、出産で「交通事故と同じくらい」と言われるほど身体にダメージをうけています。

一人で育児させるわけにはいかないと考えたことが、育休を取った一番大きな理由になります。

仕事をしながら育児はできない

私は30代で、IT系企業に勤めていました。
仕事は忙しいことが多く、残業を含めた長時間勤務になってしまうことが多いです。

そのため、育休を取らないと平日はほとんど育児ができない状態でした。

毎日定時で帰宅できるような仕事であれば、育休を取得せずに妻を助けることもできるかもしれませんが、私には不可能でした。

育休の種類と会社との調整

育休の時期と期間

出産から1か月後から2か月後までの、1か月間の休みを取りました。
最初の1か月は私の母に住み込みでフォローしてもらっていたため、その後からです。

ちなみに、妻と私の母の関係はとても良好です。本人いわく、実母よりも私の母とのほうが気楽に過ごせるとのこと。里帰り出産を検討したときも、妻の実家ではなく私の実家に帰ることを検討していたほどでした。
もちろん気を使うこともあるかもしれませんが、関係が良かったからこそ、出産直後の1か月を母に頼ることができたのかなと思っています。

育休の種類

育児休業の制度を使わず、有休を利用しました。
有休が余っていましたし、有休であれば収入が全く減らないので安心です。
人事には、「長期休暇届」を提出しました。(手続きは、会社によって違うと思います。)

会社での調整

子供が産まれる前から、休みたいことを上司に伝えていました。

このころはシステム保守の仕事をしていたのですが、たまたま繁忙期でなかったこともあり、直属の上司だけに相談して了承を得ることができました。タイミングが良かったと思います。

また、自宅からでもそれなりに仕事ができる職種であるため、緊急時には電話やメールを使って対応しました。

育休中に行っていたこと

初めての育児

同じく育休中の妻と協力しながら、沐浴や寝かしつけなどの基本的な育児を行いました。
二人とも初めてなので、色々と育児の本を読んだり研究しながら。

始めはオムツを替えるのも、抱っこするのも怖かったですが、どんどん慣れていきます。

慣れるのは早いほうが、できることが増えて良いですよね。
産まれた後で妻と子供が入院しているとき、初めて病室にいった際に、抱っこもオムツ替えも練習しました。
※妻からやるように言われたのです。
 心の準備ができてなくて、スパルタだなぁと感じたのですが(笑)、

保活

次年度(次の4月)から保育園に入れるように、いわゆる保活も行いました。
保育園の見学や、役所に行って情報を得る活動です。

保育園は合計すると15園くらい見学しました。
何を質問すればよいかも分からないので、園の広さや、先生たちと話した印象をメモしました。

家からの距離を書き込んで、マップを作ったりもしました。

取得してよかったこと

この1回目の育休は、とても意味があったと思っています。

1.奥さんの精神的支えに

最も良かったのは妻の精神的な支えになることができたことです。

「産後うつ」なんて言葉があるくらいですが、出産後に精神的に不安定になるママは沢山いるようです。
子育ては初めての経験で分からないことだらけ。
最初のころは母乳があまり出ないなど、私の妻も多くの悩みを抱えていました。

妻は普段はとても明るく元気な人なのですが、
この時期は涙を流したり、やはり不安があったのだと思います。

私が一人で子供をみている時間をなるべく作って、カフェに行くとか、美容院に行くとか、妻が一人になれる時間を作ろうと努力しました。

このころに少しだけでも休みをとり、
一緒に育児に悩み、相談・協力することで奥さんの負担を軽減できるはずです。

2.育児レベルが上がる

生まれてすぐの子供と沢山過ごせるのは、幸せなことです。
楽しみながら、集中して育児ができるので、仕事をしながら週末だけ育児をするよりも早く色々なことを覚えられます。

最初にレベルをあげておくことで、復帰後の育児しながらの生活も楽になったと思います。

育休のころは、妻よりも私のほうが寝かしつけが上手かったです^^
復帰後、すぐに抜かされてしまいましたが。

3.平日に出かけられる

そのほかの良いところとしては、1人の子供を2人の親で育てるので、少し余裕があります。
そのため、少しくらいは平日に出かけることもできます。

普段は行けない平日のイベントなど、行きたいものがあれば奥さんと調整していました。
奥さんだけが出かける日も作って、交代に楽しめるようにします。

また、お宮参りなどのイベントも、平日の込んでない時間帯に行けてよいです。

 

 

第1子の育休は、やはり生まれた直後に取得して、奥さんの支えになることが一番かと思います。
これから子供が生まれて父親になる皆さんにも、ぜひ取得を検討してほしいと思います。

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