仕事と家庭の両立のため、転職を決めました。
人生における優先度を考えた結果、やはり転職するしかないと思ったからです。
また「LIFE・SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」という本にも、かなり影響を受けています。
家庭と仕事のバランス
共働き家庭なので、できるだけ家事・育児も半分は担いたいと思っています。
この記事にも書いたのですが、私と妻は昔同じ会社で働いていました。
しかも、そのときのチームは妻がリーダーで私がサブリーダーという立場でした。
それもあるのか「家庭のことは妻に任せる」という考え方にはなりません。
仕事でも家庭も対等です。
妻の時短勤務が使えなくなる
妻は転職して時短で働いていますが、妻の会社で時短が使えるのは子供が3歳になるまでです。それを過ぎても時短を継続しようとすると、契約社員扱いとなります。
次男は2歳なので、あと猶予は少ししかありません。
今は、保育園の送りは私が担当し、迎えは妻に担当してもらっています。
時短勤務でなければ、保育園のお迎えに行くのが時間的に厳しくなります。
週に数回なら調整すれば行けるかもしれないけど、毎日は厳しい。
時短勤務を継続して契約社員になっても、給料は下がらないようにしてもらえるとのことです。
でも正社員じゃないので、今後に任せてもらえる仕事や、キャリアアップに影響があると思われます。
妻はずっと働きたいと言っているし、正社員でなくなるのはキャリア的にもったいない。
そのため、私が週に2~3日はお迎えに行けるようにする必要があります。
妻に負担をかける罪悪感は仕事にも影響する
現在の職場では長時間勤務になる期間が長く、深夜に帰宅した場合は限られた家事しかできません。
一日で一番大変な夜の育児(晩ご飯~お風呂~寝かしつけ)ができないので、妻にどんどん疲れが溜まっていきます。
その罪悪感は、仕事にも悪影響を与えます。
ライフシフトにも、以下のような説明があります。
仕事と家庭を完全に切り離すことはできない、ということだ。
家で疲れていたり、(子どもが不幸せだとか 、パートナーが欲する支援や励ましを与えていないといった理由で)罪悪感をいだいていたりするとしよう。
そのような疲労感や罪悪感をもって仕事に臨めば、マイナスの感情がたちまち仕事に伝播し、その日の活動と課題に対していだく感情に影響が及ぶ
つまり、家庭内の役割も分担できていて、家庭が円満で、パートナーがご機嫌だってことは、仕事のパフォーマンスに直結する。
いい仕事をする前提となっていると言えます。
自分がいい仕事をするためにも、家庭内の自分の役割を果たさないといけません。
自分の時間をどのように配分するか
それぞれの家庭によって、夫婦の役割分担は異なります。
家庭のことは妻が担当して、夫は仕事でお金を稼いてほしいという分担も当然あると思います。
仕事についてどのような選択と決断をし 、家庭内の役割をパートナーとどのように分担し、自分の時間をどのように配分するかにかかっている。
我が家は、仕事も家庭も半々の役割分担がいいと思っています。
時間は有限なので、家庭の役割を半分担うには、仕事の時間を減らすしかありません。
これらのことを考えたら、やはり転職するしかないと決断しました。
自分のキャリアをどう考えるか
働く時間を減らすことを決意しましたが、同時に、自分のキャリアや今後の仕事の可能性について、かなり悩みました。
キャリアが狭まる?
ライフシフトにも、以下のような記述があります。
家庭に関する理由で労働時間を減らした男性は、所得が減り、将来のキャリアの機会が狭まる。いわゆる 「柔軟性の烙印 (フレキシビリティ ・スティグマ ) 」を押されるのだ
働き方の柔軟性と自由が拡大すれば、それと引き換えに、報酬が少なくなるのである (さらに、仕事の多様性も乏しく、刺激も小さくなりかねない )
長時間オフィスにいて、顧客やチームのメンバーが求めるときはいつでも仕事が出来るという状態が、報酬を高めているとのこと。
やはり柔軟に働きたいと望むことで、他の人より競争力は失ってしまうと思います。
得るものがあれば、失うものもあります。
IT業界は柔軟に働きやすい
柔軟に働くと競争力を失うと書きましたが、それはどの業界で仕事をしているかによって大きく変わってきます。
私はIT業界で働いているため、比較的柔軟に働きやすい業種です。
私は新卒からずっとシステム構築を行ってきて、最近はマネジメント系のタスク(進捗管理や品質管理)をしています。
ただマネジメント系ではなく、個人ワークが多いポジションにすれば、もっとリモートでも仕事がしやすくなります。
もう30代後半ですが、職種を少し変えることにしました。
そして、そのポジションでもスキルを積み上げれば、将来のキャリアにも繋がると信じています。
キャリアを分割する
健康とモチベーションが枯渇し、友人や家族との結びつきが断ち切れるのを避けるために、大半の人はキャリアをいくつかの段階に分割することを望むだろう
ライフシフトでは、100年生きる時代はずっと同じ仕事を続けるのではなく、キャリアを分割する人が増えると書かれています。
・長時間働いてお金を稼ぐ時期
・働く時間を少なくして、友人や家族と過ごす時期
・スキルを身につけるため、学習に時間を割く時期
子供に手がかからないようになったときに、もっと仕事したいと思っていれば、その時にまたチャレンジできるはずです。
日本では、同じ会社にずっといる考え方の人が多いでしょうか。
でも10年後などは、キャリアを分割する考え方が広まっている気がします。
10年後にチャレンジできる状態になるためにも、日々の仕事でスキルを積み上げていきます。
まとめ
私は、現在の会社には感謝しています。
長時間働いたけど、それなりに仕事の実力も付いたと実感しています。
育休も取得できたし、体調を崩して休職しても元の立場で復帰できました。
でも共働きで子供が小さいなか、同僚が長時間働く職場にいるのはしんどい。
少なくとも子供が小さい間は子供のそばにいる時間を増やしたいし、妻もキャリアが積めるように、家事・育児もちゃんとやりたい。
まだ新しい会社で働いていないので、転職して良かったとは断言できません。
でも自分の決断は間違っていなかったと言えるように、今後も仕事と家庭をハイレベルで両立していきたいです。
転職先を探す際に重視したこと、面接で質問したことなどは以下に書いています。