なぜ英語を勉強するのか

なぜ英語を勉強するかなんて、説明する必要はないかもしれません。
ただ、英語に対するモチベーションが下がってきたときに、目的意識を思い出せることは重要です。

私はいま、30代後半です。
社会人になって10年以上経っていますが、これから英語を勉強する価値があると思っています。

私が考える英語を勉強する理由をご説明します。

自分の資本価値を高める

突然ですが、あなたの金融資産(貯金、投資してる金額など)はどのくらいでしょうか?
100万円の人、ゼロの人、数千万円ある人、色々かもしれません。
しかし、「1億円を超えている」という人は、ほとんどいないかと思います。

一方で、人的資本という考え方があります。
たとえば年収500万円の人は、金利を1%と考えた場合、5億円の価値があるのです。
※5億円を定期預金すると、金利1%で毎年500万円の利息が受け取れる。
今は金利も0.05%とかなので、もっと人的資本の価値が高くなりますね。

ほとんどの人にとって、持っている金融資産よりも、人的資本の価値の方が圧倒的に高いはずです。
そうなると、自分の頭に投資して人的資本の価値を高めることは、とても大切になります。

では、「継続して学ぶこと」が大切なのであれば、何を勉強すれば良いでしょう。

※上記の記載は、この本を参考にしています。

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

将来、長く役に立つ能力を

すぐに役に立つものは、すぐに役に立たなくなる
慶應義塾大学の塾長であった小泉信三の言葉だそうです。

また、有名なベストセラー、LIFE SHIFT(ライフ・シフト)でも、以下のような説明があります。

  • 私たちの親世代では「教育→仕事→引退」という3ステージの人生だった
  • しかし、これからの人生100年時代では、一つの仕事で定年まで逃げ切ることは難しい
  • 学び直したり、キャリアチェンジをする必要があるだろう

現在の仕事をうまくこなすための短期的なスキルはもちろん重要です。
一方で、せっかく勉強するのだから、長期的な視点で

  • 将来に長く役に立つ
  • キャリアチェンジしても、どんな業種でも使える能力

を身につけることが重要だと思っています。

英語を勉強することは、「将来に長く役に立つ」を満たしています。
英語は世界の共通言語になっていて、これからも共通言語であり続けるでしょう。
その言葉を操れるようになれば、「ほかの国の人と」もしくは「ほかの国で」働くチャンスを開きます。

キャリアチェンジをする可能性を考えても、英語を一定レベルまで身につけることは可能性を広げることになるでしょう。

日本の将来性に対する「不安」への対応として

高齢化・少子化など、日本は課題先進国と言われていて、将来への不安があります。

英語が使えない日本人

英語運用能力テスト「TOEFL」の点数の国別ランキングなどを見ると、日本は世界でも最下位に近いところにいるようです。
日本人は、日本語だけを話して日本国内だけで生活する人がほとんどで、英語が話せなくても特に問題がなかったのだと思います。

でも、これからもずっと同じように日本語だけで生活できるでしょうか。

少子化が進み、日本で消費されるものは少なくなっていきます。

世界の企業と競争する必要があるため、日本企業も海外に進出しないと生き残れないかもしれません。

海外の企業に買収されて、上司が外国人になってしまうこともあるかもしれません。
英語を社内公用語とする日本企業も出てきました。

そのような世の中なので、英語の重要性はどんどん高まっています。

もちろん英語ができなくても、他に圧倒的な強みがあれば、向こうから話を聞こうとしてくれます。
でも、そこまでの強みをもてる人はまれかと思います。

日本は災害大国

2011年3月11日、東北で大震災がありました。

東京に住んでいる私は、1週間会社が休みになって不安の中で生活していました。
衝撃的で悲しいニュースがテレビで流れているのを見ながら、万が一、また同じ規模の地震が起きたら、どうなるかを考えていました。

日本企業は大ダメージを受け、日本では仕事がない事態が発生するかもしれない。
その状態で家族を守るためには、外国に行って働く必要があるかもしれない。

そのためにも、もっと英語を勉強しておきたいという気持ちになりました。

専門性を磨くのも、もちろん大切です。
さらに、英語を学んでおくことは将来の備えになると思います。

まとめ

英語を勉強する理由として、2つの内容を書いてきました。

<攻め>自分の資本価値を高める
 ⇒ 将来に将来に長く役に立つ、キャリアチェンジにつながるスキル

<守り>日本の将来性に対する「不安」への対応
 ⇒ 少子化や災害など、英語を使わざるを得ない状態になったときに対応する

モチベーションが下がった時に理由を思い出すことで、英語の勉強を継続していきたいと思います。