うつ症状になって会社を休職し、心身を休めて少し回復してきてからは、久々に時間ができたので本を沢山読みました。
このときに本を読みながら考えたことは、症状が回復した今でも、とても役に立っています。
忙しく働いているときには、余裕もなくて考えることも出来ていなかったので、ある意味、うつ症状になって休息期間を取れて良かったことの一つです。
今回は、その時読んだ本の一つ、「悩まなくなる考え方」について書いてみます。
完全にタイトルに惹かれて買っています。
うつ症状で悩んだり、心配なことが沢山あったので、何か参考になればという気持ちでした。
この本の考え方は、合う・合わないが分かれるのではないかと思っています。
ただ、私は参考になった部分が多く、沢山メモを取りながら読みました。
悩みの原因・特徴
まず序盤に悩みの原因・特徴として、
「ケチ・怠け者・見栄・妄想癖」
だと書かれています。
いきなり過激だなぁと思いましたが、この中の「見栄」「妄想癖」という部分は、そうかもしれないと思いました。
見栄や妄想で悩んでいた
うつ症状になって、いきなり会社を休職したので、休んでいる間も以下のようなことが頭の中をグルグルしていました。
・同僚に仕事を押し付けて、恨んでいるかもしれない
・情けないと思われているかもしれない
・今まで積み上げてきた信頼を失ってしまった
でも、これって見栄、妄想なんじゃないだろうか。
実際に同僚とかに会ったわけでも、そう言われたわけでもないし。
筆者は「妄想と考えることは違う。妄想はイメージと感情・気分だ」と書いていました。
確かにマイナスの感情のときに頭に浮かんだイメージに苦しんでいて、それって変な話だなぁと納得したのです。
悩むのは気分による
「悩むのは、自分が物理的にどうあるかによる」とも書かれていました。
作者は哲学が専門の人なので、文章は少し哲学っぽい感じがします。私は結構好みです。
物理的にどうあるか。
精神できまるのではなくて、物理で決まる。物理であれば、自分でコントロールできる
悩んでいるから気分が落ち込むのか、気分が落ち込んでいるから悩むのか。
卵が先かニワトリが先かみたいな話ですが、物理的な状態であれば、自分で変化させることができます。
・気分を支えているのは体だ。体を動かし、強くするのだ。筋トレしろ!
・妄想するくらいなら行動しろ。体を動かせ。掃除や、整理整頓するのだ!
・本当に楽しいのは、自分の能力で物事を動かすこと。つまり仕事だ!仕事の準備をしろ!
みたいなことが書かれています。(私がメモした内容なので、正確ではないかもしれません)
これも合う、合わないがありそうです。
ただ私は確かにそうだ!と思って筋トレを始めました。単純ですね(笑)
悩むほど重要なことは多くない
その他に、悩んでいることは、本当に大切なことか?という問いかけがでてきます。
問題であることを全部紙に書き出してみて、その後にしばらく時間をおいて改めてみてみる。
そうすると、大したことない、その時の感情に起因することが沢山かいてあるはず。
紙に書いて、あとで読むことで客観視できる。
すると、そんなに重要なことではないと感じるはず、とのこと。
私は実際に紙に書きませんでしたが、悩んでいることを頭の中で文章にしてみました。
すると、もし私の友達ががこれで悩んでいると相談されたら、内心「大したことじゃないな」と思うな、、と思ってしまいました。
でも、自分としてはすごく重要な問題だと感じている。
それって変な話ですね。
客観視すると、大したことじゃないのかもしれない、と考えることができます。
他人との比較で悩んでいる
他人と比較することで悩みがでてくる、とも書かれています。
これは、私も同意見です。
上を見ても、下を見てもきりがない。
他人や世間一般からの評価で、自分の価値を決める必要はないということを、うつになっている期間で学びました。自分は、自分で良いのだと。
自分は自分、と思えたときに、すごく心が軽くなった気がしたことを覚えています。
自分に対して素直になる。好きなことをする。
この本には、「自尊心は、自分への信頼。狡猾なことをせず生きてきた自分に寄せられる」ということが書いてあり、いい言葉だなぁと思いました。
まとめ
この本は「自己啓発」に分類されるのかと思いますが、こういった本からは一つでも良いから自分の生活に取り入れられて、実践できることを見つけたいと思いながら読んでいます。
その意味からすると、悩んだときに実践できるアイデアや、気分を支えている体を鍛える、という考え方など、多くを学べた本でした。
最後に、この本で気に入っているフレーズを。
ひとつの選択が人生を失敗に追い込む?そんなことはない。
大した事ないことで悩んでいるのがほとんど。
悩んだときは、自分がしたいことを最優先に。
今したいことをしよう。