外資系への転職に役立った大学時代の英語学習

私は、ワークライフバランスを改善するために激務のIT企業から外資系企業に転職しました。

仕事と家庭を両立するための転職活動について

外資系企業なので、やはり一定の英語力は求められます。
社内ドキュメントが英語だったり、本社の人たちとのやり取りは英語です。

転職活動の時点では、正直に言って英語に自信はない状態でした。
前職での10年間は全く英語を使っていなかったためです。

ただ大学時代には英語を頑張りTOEICで860点を取得していました。
それを履歴書に書いていたので、転職活動中の面接で英語について聞かれることはありませんでした。

大学時代が、やはり英語力を上げるにはいいタイミングだったなぁと思います。
もう社会人になって10年以上ですが、私の大学生の頃の英語への取り組みについてご説明します。

英語を勉強すると決める

理系(工学部)だったので、大学で勉強するのは数学や物理などが中心となります。

私は、それらの専門の勉強をすることに加えて、英語の勉強に力を入れることを決めました。
きっかけは、どこかで「ほとんどの日本人は、人生で一番英語ができるのは大学受験の直後」という記事を読んだからです。
私も大学入試のために英語は必至で勉強したので、その知識を失うのはもったいないと思って勉強し始めました。

大学生の間が英語力を上げやすい3つの理由

英語のリスニングを習慣にする

英語の勉強としては、リスニングに力を入れました。
リスニングであれば、移動時間などのすきま時間を使えますし、何かほかの事をしながらでも耳だけで学習できるからです。

英語の習得に最も大切なことは、継続することです。
リスニングの練習でも、聞き取れるようになるには継続することが重要です。
継続するためには、心理的なハードルを下げるために習慣にしてしまうことが大切となります。

最も習慣にしやすいのは、やはり通学の時間を利用することだと考え、大学の4年間、通学時間にずっとリスニングをしていました。

通学時間のシャドーイング

私の通学時間に行っていた、リスニングの練習方法をご紹介します。

原付バイクで通学していたのですが、英語の音源を聞きながら、シャドーイングをします。
聞こえた音を繰り返して自分でも発音しているのですが、小さい声で話しているので、周りは気になりません。

音源としては、一番よく使ったのはNHKのラジオ英会話シリーズを録音したものです。
レベル別に複数の講座があるので、段々と難しいものにチャレンジしていきました。
NHKのラジオ英会話シリーズは、値段も手ごろなのに上質でお勧めできます。

そのほか、自分の興味のあることを英語で説明しているCD付きの本を探すと良いと思います。
私は大学時代はあまりお金がなかったので、図書館に行ってCD付きの本を借りてきて、その音源を繰り返し聞いていました。

この本を繰り返し聞いたのを、よく覚えています。

英語で学ぶ MBAベーシックス

続けているとそれが習慣となって、自然と在学中ずっと続きました。
通学には30分程かかっていたので、往復で1日1時間のトレーニングになります。

通学時間リスニングの成果

毎日のリスニングで聞いている音源はそんなに難しくもなく、何度も聞いているため、すぐに上達は実感できませんでした。

ただ、習慣にして平日の通学時間に練習を続けていたところ、ある日、洋画を見に行ったときに「すごい聞き取れる」ことに突然気づいたのです。
いつの間にか上達曲線の「壁」を越えていたようです。

英語の勉強は継続することが最も大切~継続するために必要な2つのこと

リスニングに関しては、その後もほとんどこの練習だけしかしていませんが、大学4年のときに受けたTOEICでは、リスニングセクションで495点満点中、460点を取得できました。

習慣にできたことが、一番の成果

もちろん、TOEICで高得点が取れたことも成果なのですが、一番の成果は、英語を聞いてシャドーイングをしながら移動する習慣ができたことだと思っています。

大学を卒業した今も、通勤時間には英語のニュースを聞いています。
英語を聞き取る能力も、何もしなければ衰えていくので、この習慣によって維持できると思っています。

アルバイトで英語を教える

私が大学時代に実施して効果があったことに、個別指導の塾講師アルバイトで、英語を教えていたことがあります。

英語を教える自信がないという人もいると思います。
私も、最初は教えるほど英語に自信がなく、断っていました。

ただ、個別指導の塾にくる生徒は、どちらかというと成績が良くない子が多く、受験英語のように高度なことは求められません

授業の進め方も、こちらが教科書や参考書、問題集の答えを見ながら、生徒さんに説明をしたり、問題を解いてもらいます。
最終手段としては、解説をそのまま読めばいいので、不安は少ないかと思います。

英語のアルバイトの利点

英語を教えるアルバイトをすることの利点は沢山あります。

1.文法や単語の基本を復習できること
2.お金をもらっているので、いいかげんなことはできず、勉強する意欲がわくこと
3.給料が比較的よい

文法や単語の復習

日本の中学・高校では、英語の勉強は文法や単語を覚えることが中心です。
それらを教えることで、教える側も内容を復習することができるのです。

教えることは、最高の学習にもなります

理解していると思っていることでも、教える立場になるとうまく説明できなくて、意外と解っていなかったことに気づくことも多いはずです。

教えながら自然と教科書を読み直し、理解を深めていくことができるのは、大きな利点だと思います。

受験のときの英語力を維持

アルバイトとして、週に2、3度英語を教えることで、受験時代に覚えていた知識の維持ができます。

先ほど、日本人の英語力のピークは大学入試直後であることが多いと書きましたが、アルバイトをしながら、その力が維持できる意味は大きいです。

モチベーションに好影響

アルバイトで英語を教えることは、英語学習へのモチベーションにも好影響を与えます。
何といっても、お金をもらって英語を教えているので、いい加減なことは出来ません。

生徒の成績があがるように、真剣に教えることになると思います。
教えていた生徒から「テストで良い点が取れた」と聞くのはとても嬉しいことでした。

給料がよい

最後に、アルバイトとして家庭教師や塾講師は比較的給料がいいです。
私がアルバイトしていた頃では、家庭教師なら時給2500円、個別指導塾の講師で、時給1200円くらいでした。

飲食店などでのアルバイトよりは時給が高いはずなので、給料の面でもいいアルバイトだと言えると思います。
アルバイトとして仕事を選べるのは、大学生ならではの利点です。
社会人になると、仕事で英語が使いたいと思っても、望むようなポジションにつけないことも多いです。

大学生の間に、あまり苦労を感じずにある程度の英語力ができた

私も高校までは特に英語が得意ではない普通の学生でしたが、大学時代にすきま時間などを活用して勉強したことで、TOEICでは860点を取れました。

転職の際に外資系を検討することができたのも、この英語力のベースがあったのは大きいです。

いま大学生の方は、社会人になって必要に迫られてから、苦労して英語を勉強するのではなく、
大学生の間に、すきま時間を利用してストレスなく英語を身につけましょう!