鬱の状態から回復するまで。私の場合の日々の過ごし方

うつ症状と診断されてから、心療内科のお医者さんに相談しながら日々を過ごし、約3か月で復職できる状態まで回復しました。

保育園への送り迎えや家事はできていたので、たぶん、うつ症状としては軽度だったのだと思います。それでも個人的には苦しい経験でした。

休職してから回復するまでに、どのように過ごして、何を考えていたのかを書いてみたいと思います。

会社に伝える

まず、休職する前に上司に自分の状態を伝えなければいけません。

上司に伝える

怖いと思いながらも上司にはメールで連絡しました。
電話する勇気がなかったので。

すると返信で、良く休むようにと言われました。
同僚に迷惑をかけている、と自分を責め続けていたので「休んでいいんだな」と思うだけで、少し楽になりました。

人事に伝える

その後、主治医の先生に診断書を書いてもらい、人事に提出します。

たまたま、人事の担当の方が自宅の近くに住んでいることが分かり、自宅近くのカフェで会うことになりました。会社に向かうのはしんどいと思っていたので、これは助かりました。

人事の担当の方には、しっかり休むために会社に支給されている携帯電話やパソコンを返却し、休職のための手続きや傷病手当の手続きについて聞きました。

最初の1か月半は身体と心を休める

最初の1か月半くらいは、とにかく休んでいました。

子供を保育園に送っていく

生活リズムを悪くする(昼夜逆転する)のはダメだと先生に言われたので、子供を保育園に送っていくのは変わらず担当しました。

朝起きて、子供に朝ご飯を食べさせて、きちんとした服に着替えて子供を保育園に送っていく。

このおかげで、生活リズムは崩れにくかったと思います。

自分の性格を考えると、もし子供がいなかったら家に閉じこもってしまい、もっと長期化していたような気もします。

散歩をする

子供を保育園に送っていた後で、そのまま散歩というか外出することが多かったです。

家にいると、良くないことをグルグル考えて辛かったので。

歩いているときも仕事のこととか、私は何やっているのだろうとか、同僚は今頃大変だろうな、休んでいる私を恨んでいるかもしれないとか、悩み事を考えたり動悸が起きたりしてしまうのですが、家にいるよりはマシでした。

もともと散歩が好きだったのもありますが、長いときは朝9時から夕方17時までとか外出していました。
3駅となりの公園まで行ってみたり、神社があれば入ってみたり。自然があるところに行くことが多かったです。

うつ病の人のブログを読む

家にいる間は、スマホでネットサーフィンをしていることが多かったです。

やはり不安だったので、うつ病について検索して、回復した人のブログなど体験談を読み漁っていました。

体験談などを読んで「なるほど」と思ったのですが、「一番自分を責めているのは自分だ」ということです。

私は責任感が強いほうで、またクヨクヨする性格でもあるため、仕事が大変な時期に休職していることで「俺はダメだ」みたいに自分を責めていました。
自分とはいつも一緒にいるので、ふとした瞬間にダメだったことを思い出して責めてしまいます。

このことを自覚して、自分を責めすぎるのは止めようと考えてから、少しマシになった気がします。

妻や子供と過ごす

子供が保育園から帰ってきたら、一緒にご飯を食べてお風呂にいれていました。

子供は父の悩みなど気にせずに(笑)全力で遊びにくるので、気がまぎれます。
ただ、しんどい時には妻に子供をみてもらい、公園にでかけて一人になったりもしていました。

やはり、家族がいなくて一人だったら、もっと悪化していたと思います。

回復してきたら、読書や運動

1か月半ほどでだいぶ回復してきたので、本を読んだり運動したりし始めました。

読書する

振り返ってみると、自己啓発とかビジネス書が多かったです。

人生について考える

うつになった大きな要因が働きすぎだったことなので、そんなに働く必要があるのか、自分がやりたいことは何なのかみたいなことを考えていました。

プロフェッショナルの条件とか、LIFE SHIFT(ライフ・シフト)とか、ザ・コーチとか。

ライフシフトを読んで、
・100年生きて、70年仕事をする人生で、少し休職するくらい大したことじゃない

・今は妻の仕事が忙しい時期だから、本の中に出てくる夫婦で交互に役割を交代する生き方に似ている

・むしろ子供と触れ合う時間が増えて、育児や家事の担当を増やすことで妻が仕事に集中する時間を増やせる

とポジティブにとらえられるようになりました。

また、プロフェッショナルの条件やザ・コーチを読んで、自分がやりたいことは何だろう、と考えて仕事についても見つめ直しました。

その時にやりたいと思ったことの一つが、父親として子育てについて発信すること。
それによって、ほんの僅かでも育児や家事をする父親が増えることで、日本の少子化問題の解決に貢献できたらいいなぁということでした。

そう思って、このブログを再開しています。

悩まないために

タイトルに惹かれて悩まなくなる考え方も読みました。

この本は個人的には役に立ちました。私の考え方に合っていたからかもしれません。

気に入っている内容は以下です。
・「考える」と「妄想する」は違う。悩みは「妄想」から生まれている

・人生を左右するほどの悩み事なんて、ほとんどない。悩みを書き出して後から見てみれば、どうでもいいことばかりであるはず。

・悩んでいる暇があれば、動いたほうがいい。筋トレでもしてみれば?

本の内容については、以下で別の記事にしています。

うつ症状の時に読んだ本~悩まなくなる考え方~

ランニングをする

心が病んだときはランニングをするのが良い、という記事をインターネットで見つけたこともあり、ランニングもしてみました。

もともと体を動かすのが好きで、社会人になってからも数年間は定期的にランニングをしていて、フルマラソンに出たこともあります。

結婚して子供ができ、仕事も忙しい状況だったのですっかり走らなくなっていたのですが、久しぶりに再開してみました。

家の近くに川が流れているので、まず河原まで自転車で行って、河原を走りました。
最初は短い距離から。徐々に距離を伸ばしていきました。

最終的には10キロくらいは走れるように回復しました。
体調が悪いころは食生活も悪く、体重も増えていたのですが、週に2~3日ランニングをすることで体重も落ちました。健康になった気がします。

まとめ

当たり前ですが、休職してしまうほど体調が悪いので、まずは休むことに専念しました。
そんな中でも、保育園の送り迎えや子供、妻と過ごすことで生活リズムを崩さないように気をつけています。
家族がいて本当に助かりました。

少し体調が戻ってからは、忙しいときにはできなかった読書やランニングを行って、心身を整えるとともに、休んでいる時間を有意義に使おうと心がけました。

この結果、何とか3か月で回復し、復職することができています。